一会一生(いちえいっしょう)

広島市東区にある正廣寺(しょうこうじ)副住職の気ままなブログ

セミ

二、三日前からうちのお寺のまわりでは、ニイニイゼミの鳴き声が聞こえます。セミの声を聞くのは例年よりも少し早いでしょうか?梅雨なのに暑い日ばっかりだから、早めに出てきちゃったのですかね?

セミは六年間地中で暮らし、地上へ出てきたらわずか七日間のいのちですね。人間の眼から見たらなんと短いいのちだろうかと思うけど、セミはセミで、限られた時間を精一杯生きてるんですよね。

私は限られた時間を精一杯生きているだろうか…。

 

私が無駄に過ごした今日は

昨日死んだ人が

痛切に生きたいと思った一日であった ~ある掲示伝道文より~

 

なもあみだぶつ。

世間は狭い

昨日のことですが、初めてお参りさせていただいたお宅にて。

おつとめを終え、お茶を頂きながら、そこのお宅の娘さんと世間話をしておりました。すると話の流れの中で、その娘さんと同じ中学校出身であることが分かりました。しかも生まれた年も一緒。

「えっ、同級生!?」

3年間同じクラスになったことはなかったので、お互い面識はありませんでしたが、一気に親近感が湧いて、当時の恩師の話などで盛り上がりました。

世間は狭いなと思いました。

 

ときどき、友人や知人、同級生などから頼まれて、お参りに行かせていただくことがあります。その時はふだん私服でワイワイやってる私と、お坊さんの格好で凜とした私(笑)とのギャップがあるようで、お互い変にキンチョーします。でも私もプロ(?)ですから、けっこう平生を装っておつとめしています。こういったご縁も有難いご仏縁です。

 

ちなみにご門徒さんで私の法衣姿しか見慣れていない人は、私服姿の私に気づいてもらえないことがあります。(お坊さんあるある)

なもあみだぶつ。

山の上から(夜景)

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正廣寺から見た夜景です。

小学生の頃、遊びに来ていた友達がここからの夜景を見て「すごいきれいじゃ」と感動してましたが、当時の私は「えっ、そう?」って感じでした。生まれたときから見慣れてた夜景なので、当たり前になっていたのです。

当たり前になると感動はありません。当たり前じゃなかったと気づけたなら、感動が生まれます。

ちなみに写真の右端が広島駅、中央で輝いているのがナイター中のマツダスタジアムです。

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マツダスタジアムはこんな感じ。

今日は神ってる男(仏ってる男?)鈴木誠也選手がまたまたやってくれました!サヨナラホームラン!!

すごい歓声が山の上まで聞こえてきましたよ。

親だからこそ

今日はお寺の本堂でご法事があり、お父さんとお母さんと4才の女の子がお参りしてくれました。

この女の子、生まれたときから知ってますが、とっても恥ずかしがり屋さんで、いつもお父さんにしがみついてお参りしてくれます。(お父さんが大好きです)

お帰りになられるとき、女の子に、「お寺に来てくれてありがとうね」と言ってお菓子をあげたところ、女の子は恥ずかしそうに黙って受けとってくれました。

そのときお母さんが女の子に「何て言うの?」と問いました。お母さんとすれば、「ありがとう」と言って受けとってほしかったのでしょう。ところが女の子は恥ずかしくって「ありがとう」の言葉が出てきません。

私は「大丈夫ですよ」と言いましたが、お母さんは女の子からお菓子を一度取り上げ、女の子の目線に立って、「何て言うのかな?ちゃんと言えないともらえないよ」と言いました。

するとその子は、私を見ながらホントにか細い声で、「ありがとうございます」と言ってくれました。とってもかわいいありがとうでした。

女の子はお母さんから嬉しそうにお菓子を受け取り、「バイバイ」と言って帰っていかれました。

 

お母さんは娘に「ありがとう」と言ってほしかったのではないのです。「ありがとう」と言える人に育ってほしいのです。

私は恥ずかしがる女の子にムリにお礼を言ってもらわなくても大丈夫ですよと言いましたが、それは結局のところは他人の子で自分には責任がないからであって、もし自分の娘だったらやはりこのお母さんと同じような言動をしたでしょう。

ありがとうと言える人になってほしい。

親だからこその責任、親だからこその願いであります。

まことの親である阿弥陀さまもまた、私たちに、「ありがとうと言える人生を歩んでほしい」と願ってくださっています。

なもあみだぶつ。

 

 

寺ヨガはじめます!!

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今、巷でブームのお寺でするヨガ、通称「寺ヨガ」。この度、正廣寺でもはじめることになりました。

月一回、基本的に第2木曜日(月によっては変更の場合あり)の朝10時から11時の開催でスタートします。

 

「どうしようかな?」と迷っているあなたのために、以下の要項で寺ヨガのお試し体験いたします。ヨガは激しい運動ではなく、自分のペースでできますので、老若男女どなたでもできます。百聞は一見にしかず。ヨガに興味のある方、ぜひご参加下さい。

 

《初回体験》 7月13日(木)朝10時から11時まで(9時45分より受付)

《場所》   広島市東区光が丘1-12 正廣寺本堂 ☎082-261-3996 

《参加費》  一人1,000円

《参加対象》 老若男女どなたでも参加できます。

《持ち物》  ヨガマットまたはバスタオル。汗拭き用タオル。給水用のドリンク。

      動きやすい服装(ジャージ等)でお越し下さい。

      お車でお越しの方は、正廣寺の駐車場へとめてください。

《講師紹介》 

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ヨガインストラクター・マナ

全米ヨガアライアンスRYT200時間トレーニング終了

ケンハラクマのキレイになるヨガ取得

山本華子のミュージックフローヨガベーシック取得

「大学や大学院で臨床心理学を学び、その後、公立小学校で正規教諭し、マレーシアやオランダの海外生活、いろんな世界の経験から体得したのが、人生にヨガを。

気づけばヨガ歴20年過ぎてました。

好きなことを離れずやっていくと、それはきっとその人の魔法となる。角野栄子さんの言葉です。

ヨガは自分にムリなく、体と相談しながら、人と比べず、内観する。

呼吸、体の動き、意識をつなぐと、自然と心と体が気持ちよくなります。

身心バランスのとれた自分らしい人生を送りませんか。

素晴らしい眺望の正廣寺で、一緒にヨガを楽しみましょう。

皆様のお越しをお待ちしております。」(byマナ)

 

7月13日(木)の寺ヨガ初回体験に参加ご希望の方は、右サイドバーにある「お問い合わせ」からお申し込み下さい。􏰁􏰂􏰃􏰄􏰅􏰆􏰇􏰅􏰈􏰉 􏰊􏰋􏰌􏰍􏰎􏰎􏰏􏰐􏰑􏰒􏰓􏰔􏰈􏰕􏰖􏰗􏰀 􏰀􏰁􏰂􏰃􏰄􏰅􏰆􏰇􏰈􏰉􏰊􏰋􏰌􏰍􏰎􏰏􏰐􏰑􏰀 􏰀􏰁􏰂􏰃􏰄􏰅􏰆􏰇􏰈􏰉􏰊􏰋􏰌

 

ちなみにそれ以降年度内の寺ヨガの予定は、

9月14日(木)、10月12日(木)、11月16日(木)、12月14日(木)、いずれも朝10時〜11時となっております。

一緒に寺ヨガ楽しみませんか?

カープ観戦

今日は前々から親戚の叔父さんに誘われていたカープ観戦。といっても、ファーム(二軍)の試合です。ファームでは年に数回しかないマツダスタジアムにて。うちからマツスタまでは頑張れば歩いて行ける距離です。こんな身近なところで大好きなプロ野球を見られることに感謝!!

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二軍のしかも平日のデーゲームなのにすごい人。内野席結構うまってました。あらためてカープ人気のすごさを思い知らされました。

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マツスタいつきても良い球場ですね〜。緑の天然芝がきれいです。

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ベンチに梵英心(そよぎえいしん)選手を発見。

一軍の内野陣が分厚いため、なかなか昇格できませんが、応援してますよ!

梵選手は広島県三次市浄土真宗のお寺の子。お念仏の中で育っておられます。

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実は先日のうちのお寺の永代経法要(えいたいきょうほうよう)に、梵選手のお兄様である梵大英先生にお越し頂き、ご法話をしていただきました。最近メディアにもよく出ておられますが、声もよく、とても気さくなお人柄でした。お参りされた皆さんもとっても喜んでおられました。

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最後にこんな写真ですみません(^_^;)

なんと叔父さんがレプリカユニフォームを買って下さいました!!叔父さんなんという気前の良さ。「やっぱりこれじゃろう」という叔父さんの勧めで、神ってる鈴木誠也の赤ユニフォーム。(広島のお寺さん内では「仏(ぶつ)ってる」と流行らせたいようですが)

「6番(梵選手)じゃないのか?」なんて言わないでください。

叔父さん、ありがとー。

なもあみだぶつ。

 

山の上から

 

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お寺の本堂から撮った広島市内です。

右端にあるのは新しく出来た52階建てのシティタワー広島。

その手前が広島駅。

中央やや左側に写真では分かりにくいですがマツダスタジアムが見えます。試合のある日は応援歌や歓声がよく聞こえ、ナイターの時はそこだけが光の空間で浮き出ているようです。(いずれ写真でアップします)

 

そんな眺めの良い、夜景もきれいに見えるお寺ですが、いかんせん山の上。

子どもの頃は自転車で遊びに出ても、行きはよいよい帰りは怖いで、「なんでうちはこんな場所にあるんだ!?」と思ったものでした。今は娘達が思っているようです。

そんな不便な場所ですから、お寺へお参り下さる皆さまには「ようこそ、ようこそ、こんな山の上まで」と手を合わせずにはおれません。

なもあみだぶつ。