一会一生(いちえいっしょう)

広島市東区にある正廣寺(しょうこうじ)副住職の気ままなブログ

報恩講法要

先般11月12日に報恩講(ほうおんこう)法要をおつとめしました。

報恩講とは浄土真宗の宗祖親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご法事であります。親鸞聖人は弘長2年(1262年)11月28日、新暦では翌年の1月16日に90歳のご生涯を閉じられました。その後、親鸞聖人33回忌の時、聖人のひ孫にあたる覚如上人(かくにょしょうにん)が「これからは親鸞聖人のご命日を報恩講と名づけて、毎年大切におつとめし、尊い御法縁とさせていただきましょう」と定めてくださいました。以後750年余りの間、浄土真宗門徒にとっては最も大切な法要として、主に10月〜1月くらいの時期に、浄土真宗の各ご本山、末寺、地域やご家庭においてつとめられております。地域によっては、「おとりこし」とか「ほおんこさん」等と親しまれております。

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この度は山口県岩国市から江口妙優先生をお招きし、琵琶を使ったご法話をお聴聞させていただきました。江口先生は琵琶を奏でながら巧みな節回しで、親鸞聖人が雪の降る夜、石を枕にして休まれたという石枕寺(ちんせきじ)のお話を聞かせてくださいました。大変有難いご縁でした。

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ちなみに一説には、琵琶湖の名前の由来は琵琶の形に似ているからだそうですね。言われてみればそんな気も…。

なもあみだぶつ。